「外務員試験」で出題される問題の傾向と、それに応じた攻略法をご紹介します。(「二種外務員試験」を想定して書きますが、「一種」でも問題傾向、攻略法は同じです。)

(1) 問題形式
問題形式には、次の2タイプ(細かく分けると3タイプ) があります。

○×問題 1題2点 → サンプル1
5 肢選択問題 1題10点 択二 正解1個につき5点ずつ → サンプル2
択一 0点or10点 → サンプル3

以下に、それぞれの問題サンプルを挙げます。(解こうとしなくていいですよ。まだ。(笑))

【サンプル1:○×問題】(正解で2 点)
[第7章(35)] 次の文章について、正しい場合は〇の方へ、正しくない場合は×の方へマークしなさい。
国内で発行されるコマーシャル・ペーパー(国内CP)とは、優良企業が資産を担保として短期の資金調達を行うために割引方式で発行する一種の約束手形であり、主に一般個人向けに販売されている。

【サンプル2:5肢選択問題(択二)】(正解1個につき5点ずつ)
[第7章(91)] 次の文章のうち、「債券の現先取引」に関する記述として、誤ったものの番号を二つ選びなさい。

1. 現先取引とは、債券等の売買の一つの手法であり、ある債券等を売買する際、それと同種、同量の債券等を、所定期日に、所定の価額で反対売買することをあらかじめ取り決めて行う取引のことである。

2. 現先取引における買い手(買方) は、資金を調達したい側である。

3. 現先取引の売買対象債券には、外債も含まれる。

4. 現先取引において、約定日から反対売買までの期間は、1 か月以上6 か月以下に限られる。

5. 現先取引の取引顧客は、上場会社又はこれに準ずる個人であって、経済的、社会的に信用のあるものに限られている。

【サンプル3:5 肢選択問題(択一)】(正解で10点)
[第7章(94)] ある投資者は、利率年2.1 %、発行価格102 円の10 年満期利付債券を99.50 円で買い付け、6 年後に101.30 円に値上がりしたところで売却した。この投資者の利回りとして正しいものの番号を一つ選びなさい。(注)答えは、小数点第3 位以下を切り捨てること。

1. この投資者の最終利回りは、2.35 %である。

2. この投資者の最終利回りは、2.36 %である。

3. この投資者の最終利回りは、2.41 %である。

4. この投資者の所有期間利回りは、2.35 %である。

5. この投資者の所有期間利回りは、2.41 %である。

(2) 配点、目標ライン
『必携』は、全14 章からなり、『必携』の巻末にある「練習問題」における各章の配点&出題形式(全体:300点) は、は次表の通りです。実際の試験も、これに近い形式で行われると予想されます。
(多少の変化はあるでしょうが・・・。表中「ⓐ」の意味については後述します。)

章NO 章名 ○×問題 5肢選択 合計点
題数 題数
1 証券市場の基礎知識 1 10 10
2 金融商品取引法 5 10 2 20 30
3  金融商品の勧誘・販売に関係する法律 3 6 6
4 協会定款・諸規則 5 10 3 30 40
5 5 取引所定款・諸規則 5 10 10
6 株式業務 5 10 2 20 20 30
7 債券業務 5 10 3 30 30 40
8 投資信託及び投資法人に関する業務 7 14 2 20 34
9 付随業務 1 10 10
10 セールス業務 1 10 10
11 株式会社法概論 5 10 1 10 20
12 経済・金融・財政の常識 2 20 20
13 財務諸表と企業分析 5 10 1 10 10 20
14 証券税制 5 10 1 10 10 20
合計 50 100 20 200 70 300

◦ 時間:2 時間(忙しくはありません。じっくりやれます。)
◦ 合格ライン:300点× 0.7=210点以上(けっこうユルイですね(笑))。
この表を見ると、5 肢選択(10 点) 問題の配点が高いことが一目瞭然ですね。当然、そこを重視した学習対策が必要となりそうですが・・・実は、それよりもっと根源的なことがあるんです。次項で解説します。

(3) 問題タイプ分類
外務員試験の問題は、次の2 種類に大別されます。
タイプⓐ :内容理解型(計算問題など)
タイプⓑ :知識暗記型
○×問題は、【サンプル1】のように多くが「タイプⓑ 」:暗記型です。一方、5 肢選択の方は、【サンプル2】【サンプル3】を比べるとわかるように、次の2 種類に分かれます。
「5 肢選択」のタイプⓑ :暗記型は、【サンプル2】のように、○×問題5 個の寄せ集めに過ぎず、「択二」が多いので、1つくらいはマグレで当たります。(笑)
一方、「5 肢選択」のタイプⓐ :理解型(計算問題) は、【サンプル3】のように、原理を理解しているか否かで「10 点」を得るか失うかが決まり、しかも多くが「択一」ですから、偶然ではなかなか正解に辿り着きません。

試しに、これら3タイプの問題を“当てずっぽう”で解答した際の「得点期待値」、つまり、だいたい平均して何点(何パーセント)取れるかを計算してみましょう。
(数学はチョット・・・という人は、なんとな~く眺めてください。)

【サンプル1:○×問題】(正解で2 点):タイプⓑ
2点×0.5=1点 (50%)

【サンプル2:5肢選択問題(択二)】(正解1個につき5点ずつ):タイプⓑ
10点×0.1+5点×0.6=4点 (40%) (←高校数学Bレベルの内容です)

【サンプル3:5 肢選択問題(択一)】(正解で10点):タイプⓐ
10点×0.2=2点 (20%)

上で述べたことが数値でも裏付けられましたね。
当てずっぽうで答えた場合、タイプⓑ:暗記型は約半分得点できますが、タイプⓐ:理解型は2割しか取れないのです!

どうやら見えてきましたね。合格への戦略が。。。
試験合格のために真に攻略すべきは、「 5 肢選択問題」というより、前述したタイプⓐ :「内容理解型」なのです。
〈注〉ここで用いた、ⓐ :「内容理解型」、ⓑ :「知識暗記型」という呼称は、今後各章の冒頭での〈概要〉でも用いることがあります。

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