コピペからコピペ、そしてまたコピペ。

皆さんが受験する「外務員資格試験」に関する様々な“著作”が、いったいどのようにして作られているかをご紹介します。一種外務員資格試験の範囲である「信用取引」における「追証おいしょう」に関する説明部分が、各著作でどのように書かれているかを比べてみましょう。

◆受託契約準則(東京証券取引所)
(信用取引に係る委託保証金の維持)
第48条
 取引参加者は、信用取引に係る受入保証金の総額が、その顧客の信用取引に係る一切の有価証券の約定価額に100分の20を乗じて得た額を下回ることとなったときは、当該額を維持するために必要な額を委託保証金として、1)当該顧客から2)その損失計算が生じた日から起算して3日目の日の正午までの取引参加者が指定する日時までに追加差入れさせ2)なければならない。

◆『外務員必携』
 金融商品取引業者は、信用取引に係る受入保証金の総額が、その顧客の信用取引に係る一切の有価証券の約定価額の20%相当額を下回ることとなったときは、当該額を維持するために必要な額を委託保証金として、当該顧客からその損失計算が生じた日から起算して3営業日目の日の正午までの金融商品取引業者が指定する日時までに追加差入れさせなりません。

◆『市販参考書例』
 金融商品取引業者は、信用取引に係る受入保証金の総額が、その顧客の信用取引に係る一切の有価証券の約定価額の20%相当額を下回ることとなったときは、当該額を維持するために必要な額を委託保証金として、当該顧客からその損失計算が生じた日から起算して3営業日目の日の正午までの金融商品取引業者が指定する日時までに追加差入れさせならない。

見事なまでにコピペであることがわかりますね。
果たして“著者”自身が内容を理解して書いているかどうかも怪しいくらいです。(笑)
よって当然、読者にとっては意味がわかりづらくなります。
これが、コピペの「罪」です。

(注)
そもそも、大元の「準則」の表現に次のような問題点があります。
1):読点「、」を打つ位置が不自然、というか、文が長すぎて読点によって意味内容を正確に伝えるのが困難になっています。
2): 「させる」という「使役」の助動詞につなげるなら、「顧客に」であるべきです。

◆『当社テキスト』(現在執筆中)
信用取引に係る「受入保証金の総額」3)が、その顧客の信用取引に係る「一切の有価証券の約定価額の20%」を下回ることとなったとき、金融商品取引業者は、当該額を維持するために必要な額を当該顧客に追加差入れさせなければなりません。差入れの期限は、損失計算が生じた日から起算して3営業日目の正午までの中で、金融商品取引業者が指定した日時です。
(注)3):この額のことを、これ以降、「受入保証金の残額」と呼びます。

私(広瀬)は、このように少しでもわかりやすくなるよう噛み砕いて書くことを、常に心がけています。

しかし・・・、面白いことにコピペは100%罪でもないのです。

◆『外務員試験試験本番』の問題文
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もちろん、試験本番の問題はどう出るかは断定できませんが、『必携』などと酷似した表現で出る可能性があります。・・・そうなると、コピペが「功」となることもあり得るわけです。

という訳で、意味内容をちゃんと理解した上で試験に合格し、外務員としての現場で投資家様のために良い仕事をしたいと考えている人に当社のテキストはフィットします
逆に、試験など必要悪。「理解」などという遠回りなことをせずとにかく『必携』の表現をそのまんま丸暗記して片付けたいとお考えなら、当社のテキストはまったく適しません。
もっとも、理解を避けて文章をただ棒読みする勉強は、じつはものすごく能率が悪く、しかも苦痛を伴うものだと思いますが(笑)。

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